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『たべる たべる たべること』重版しました! そして絵の差し替えが!

絵本『たべるたべるたべること』重版!

おかげさまで、重版することになりました。各所でもお話してきましたが、このタイミングで、絵を1ページ差し替えをすることになりました。そのいきさつは・・・

初版を出してすぐのころ、絵本の感想とともに、お葬式での偲ぶシーンについてこんなメッセージをいただきました。

『もともと仏教的には人が亡くなった場合、四十九日間は精進料理をいただくことになります。 おそらくこの場面は通夜振る舞いだと思われます。 お葬式後の現代でのいわゆる精進落としといわれる会食ですと、一人一人のお料理が用意されることがほとんどです。 しかし、この場面では、大皿料理となっていましたので、お参りにくる親族や地域の方々への食事として用意したものだと推察しました。 通夜振る舞いです。

 昔は通夜から葬儀にむけて、夜な夜な飲んだり、語ったりする場としてありましたが、現在ではほぼそのようなことはありません。 しかしながら、通夜に参列した人たちが座ることもありますので、何人が座ってもいいように大皿料理がほとんどです。 そして、今は、色とりどりのオードブルが並ぶようです。 しかし、寺に身をおくものとしては、やはり、ここは精進料理にこだわりたかったのです。 ナマモノがつかわれているお寿司ではなく、白おにぎり、のりのおにぎりがいいと思ったのはそういうことからです。 では、なぜ、精進料理なのか…

故人を偲び、家族がいのちあるものをいただかない、というところからであり、決して、お参りに来た僧侶に対して精進料理を出さなくてはいけない、ということではないのです。 よく勘違いされるのが僧侶に対してのみ精進料理をだして、ご家族は普通にオードブルなどを食べられるケースもあります。 そうではなく、死と向き合うその時に、いのちあるものに感謝し、殺生をすることのない食事を近親者がいただくことで、また、故人を通して仏教と出会うということなのです。

 宗教は様々で、それこそ多様なスタイルです。ですが、この席が通夜振る舞いの意味合いを少なからず持つのであれば、白おにぎりや 海苔のおにぎりであることこそ、絵が語り、そして絵本が伝えるべきものだと感じます。

              雲の子文庫 井波春奈』

この意味を伝えることも大事ではないかと考え、今回、絵を差し替えることとしました。絵本を読んでいただく中で、このようなお話もできたら、、、。

どうぞよろしく願いいたします。

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